自動車運転免許取得費の補助について調べた

自動車運転免許取得費の補助について調べた

こちらでは東京都の区市町村が行っている障害者のための自動車運転免許取得費用の補助について調べてみました。

自動車運転免許取得費の補助について調べた

本当でしたら、他のカテゴリの更新を先に行わないといけないのですが、急きょ、障害者が自動車運転免許を取得するにあって行政から費用の一部を補助してくれることについて調べてみました。

 

私の息子は軽度の知的障害です。親の個人的な考え(息子の性格や特性など)としては、正直なところ危険なところも多く、免許の取得には反対の姿勢でいました。
息子自身も親の反対の考えを聞いてきたからか、「取らない(取れない」という気持ちでここまできたのですが・・・

 

 

仕事上、どうしても正社員になるには免許が必要だ!
そのためにも時給も上げたんだから免許を取ってくれ!!


こんな流れになってしまいましてね。
私も悩みに悩みましたが、今後息子が自立した生活をする上でも「正社員待遇」は非常に魅力だったのです。
ちなみに免許を取ってすぐに仕事で車を使うかというと、今のところは車を使う部署ではないのですがね。

 

発達障害の人でも免許を持ってる人は多いでしょう。
昨今のニュースで無謀な煽り運転などを見ると、「うーむ」と思うことも多いです。
落ち着きのないタイプだって危ない。

 

でも、もう動き出した流れを止めることが出来ない状態となってしまったため(苦笑)、気持ちを切り替えて行政が行っている自動車運転免許の取得費用の一部補助について調べたのです。

 

2018年9月27日現在、とりあえず23区の情報を公開します。(それ以外は徐々に公開していきます。)
なお、最初の項目で書ききれないもの、またはその町の情報に思うことがある場合は、区の名前の後に「※1」と記しています。
これがある場合は、ページの下の方で、改めてその区に対しての情報とコメントを書いてます。

 

どんな障害の人が自動車運転免許取得費の補助の対象となるのか

対象者のことを書く前に大切なことを書かなくてはいけませんでした。
そもそも、自動車運転免許取得費補助(助成)とはどんなものなのか。
自分の区の情報だけでは分からなかったので、ひとまず23区の各区役所の情報を調べますと、だいたい次のような感じです。

 

教習所入所料、技能・学科教習料、受験料・教材費及び排気量等の限定解除に直接要する費用を助成します。

 

ま、皆さまの想像通りの内容だと思います。笑

 

では、次にどんな障害を持ってる人が対象なのかをお伝えします。

 

  1. 身体障害者手帳3級以上の人、歩行困難で内部障害4級以上、あるいは、下肢又は体幹にかかる障害5級以上の人、愛の手帳4度以上の人
  2. 本人の前年分所得税額が40万円以下の人
  3. 運転免許適性試験合格者
  4. 申請をする区市町村に3ヶ月以上居住してる人

区市町村によっては若干違いますが、だいたいが上で書いたような感じで書かれています。
(この辺りの違いを後ほどお伝えできればと)

愛の手帳4度以上の人って、4度が一番低いものだから、「愛の手帳を持ってる人」って書けばいいのにねぇ。笑

補助金はどのくらいでるか?

気になる補助金についても調べてみました。
ほぼ、次のような金額ですが、一部の地域では貰える金額がちょっと多い区もありました。

 

前年の所得税額 限度額
0円 164,800円
1円〜42,000円 144,200円
42,001円〜400,000円 123,600円

区によっては第一種普通免許を取得するために要した経費の3分の2の額で、上限が164,800円と書いてるところもありますね。

 

バカにならない教習代金、今どきじゃ30万超すのも当たり前みたいな感じですよね。
私なんかは、「あーこれで、もし免許が取れなくても少し戻ってきてくれたらありがたいなー」なんて思ってたら大間違い。苦笑
これは各自でお住まいの行政に確認した方が良いですが、私が住んでる区の担当者の話しでは、
「補助金は教習所を卒業し、試験場で本試験に合格して免許を取得できたら支払うものです」と。
なるほど、教習所で断念、試験場で断念・・・な場合は、補助金の対象外なのねと。
途中の頑張りに対する評価はないのねぇ。苦笑

 

(追記)色々な区や市の情報を調べてましたら、一部の自治体では「途中で退所した人も補助の対象」というところもありました。

運転免許適性試験合格者ってどこで適性試験をするのよ

当然、知識がないとこんな風に思う訳ですよ。
役所のサイトではそれ以上のことは書いて無いわけですからね。

 

警視庁のサイトで調べると運転適性相談というページを見つけました。
そこに書かれてるのは運転に不安がある方のための相談窓口が東京都には三か所あるということ。
府中運転免許試験場鮫洲運転免許試験場江東運転免許試験場
↑各試験場のリンクをクリック(タップ)すると警視庁の各試験場の案内ページに行きます。

 

警視庁のページでは

平成26年6月1日から改正道路交通法が施行されました。

 

下記の病気により、自動車等の運転に支障がある方は、症状によっては、運転免許が取得できなかったり、取消されたりする場合があります。各運転免許試験場では、病気にかかっていること等により自動車等の運転に不安がある方及びその家族の皆さんのために相談窓口を設けております。お気軽にご相談ください。

 

認知症
統合失調症
てんかん
再発性の失神
無自覚性の低血糖症
そううつ病(そう病及びうつ病を含む)
重度の眠気の症状を呈する睡眠障害
その他運転に支障のあるもの

このように書かれており、ま、うちの場合で言うと「その他運転に支障のあるもの」というのが該当するのだろうなと。

 

実は教習所に通う前に教習所で軽度の知的障害があるが教習所に入校できるのかを前以て問い合わせをしました。
(そこでは身体障害者などのための教習も行ってます。)
すると、やはり試験場にて運転適性試験を受けて合格したなら問題ないと言われました。

 

そのような流れから私が直接試験場まで行きまして、適正相談を行ってる担当者とお話しをしてきました。
お話しをした場所にはドライブシミュレーターのようなものもあり、私が順番を待ってる間にも車いすの方などがやってきてました。

 

私が相談をすると不思議そうな感じで対応してくれた職員。(これまで受けたことないような質問だったみたい。苦笑)
「なるほど、教習所でそのように言われたのですか・・・」って感じで。
最終的には本人に直接来て頂いてお話しをする・・・と。

 

後日、今度は息子が一人で試験場に行き、私と同じような相談を別の女性職員にすると・・・
「知的障害だから免許を取得してはダメという法律はない」とか「これまでそんな相談を受けたことがない」みたいなことを言われ、
念のため、他の試験場の担当者に電話で確認もしてくれたようですが、そちらでも「問題なし」ということに。

 

結局、息子は運転免許適性試験を受けずに帰宅しました。
(交通費が無駄にかかっただけでした。笑)

 

こう書くと、「電話で予め聞けば良いでしょ?」となるのですが、息子が仕事を終えて帰宅して試験場が終わる時間までの2時間弱の間、結構電話をかけたようですが、結局繋がらない・・・という日が続いたので、直接行くことにしました。(;'∀')

 

運転免許適性試験について区の担当に問い合わせ

 

区の補助を受ける条件に運転免許適性試験合格者とあったので、早速区に問い合わせをしました。
「試験場では知的障害だから免許が取れないということはないと言われ、適性試験は受けなくてよい」みたいなことを。
すると、なるほどそうなんですね、じゃ、それは良いですとアッサリと回答。
そんなもんなんだね、お役所って。

 

うちの場合は知的障害ということで試験場で相談しましたが、これってある意味、愛の手帳を持ってる人なら誰が行っても同じじゃないかと。
もし、愛の手帳を持ってて補助を受けようとする人がいたら、まずは役所に電話でうちと似たような対応をされたと言ってみたらどうでしょうか。
息子はその後、一人で役所に行って申請の書類を持って帰ってきましたので、適性試験合格という条件は「無し」でOKという感じですしね。

 

実際のところ、発達障害や知的障害の人でも免許取れるのか?

 

これは人にもよると思いますが、可能性は0じゃないですね。
息子の支援学校の頃のクラスメートでも取った子はいますし、私のネットの知り合いのお子さんたちも何人かは持ってます。
(その後、毎日のように運転しているかどうかは分かりませんが。)
※精神の手帳だけではこちらの補助の対象とはなりませんのでご注意下さい。